「デジモンアドベンチャー02」への思い(25)
- 成熟期の進化が盛り上がらないのは先程書きました。
2つ目は、敵が完全な悪ではないというところがポイントです。
前作と「02」前半を含め、だいたいの敵は明らかに悪意をもって(幹部デジモンの手下にしろ操られていたにしろ)攻撃を仕掛けてきました。
だから正義VS悪のヒーロー物の対立軸で戦いを見ることが出来たのですが、作られたデジモンが相手だと明確な悪意がないので、倒しても悪いやつをやっつけたという感じが薄くなるんです。
だから盛り上がらない。
3つ目。
ホーリーストーン編ではホーリーストーンを防衛するのが目的のため、
敵出現→進化→撃破
という最も話の盛り上がる展開が出来なかったのです。
しかもそれが5話もある。
結局これも盛り上がりを欠く要因です。
最後。
前作では強力な幹部クラスの敵を新しい進化をしたデジモンが倒すという熱く盛り上がる展開で話に区切りがついてきました。
しかし、「02」の3クールと4クールの境目の37話では、新しい敵であるアルケニモンとマミーモン、そしてブラックウォーグレイモンのどれも倒していません。
そのせいで話の区切りがきっちりとつかず、これが第3クールの印象の薄さに直結するのです。